隠れ家的なパン屋さん!ニューヨークで超おすすめのArcade Bakery (NYC)

残念なことにこのベーカリーは2019年の8月に閉店してしまいました。

ロジャー・グラル氏の健康上の理由で、パンを焼き続けることが出来なくなってしまった為だそうで…とっても残念です。

もうここのお店に行くことはできませんが、記事は残そうと思います。

またアーケード・ベーカリーのようなパン屋さんがNYCにオープンしてくれると嬉しいです。

トライベッカにある、ちょっとロケーションが変わっているパン屋さん、アーケード・ベーカリー

外観は他のどーんと建っているオフィスビルディングと変わらないんですが、人気のパン屋さんが入っている建物がトライベッカにあります。

アーケード・ベーカリーです。

入り口のドアはこんな感じ。

ベーカリーの名前は一応左右に書かれていますが、なんか目立たないので簡単に素通りしてしまいそう。

まぁ、オフィスやホテル内に有名なベーカリーとかコーヒー屋さんとか入るのは珍しくない。ただ、ここは前はATMが置かれていたスペースを改築してお店にし、ホールウェイの壁に折りたたみ式のテーブルを置いたとのこと。

ドアを開けて建物に入ると、パンのいい香りがしてくる。

高い天井と内側の造りがなんかいい感じ。

ちょっとヨーロッパ?教会とか思い出す感じかな。

でも…お店どこ??

看板が全くないんですが…?

でも、奥の方、右側に人が壁を向いて立っているので、あそこにお店があるのかな?とわかる。

そして、何人か壁のスペースに腰掛けてる。

いいのかな、そんなところを座って。と一瞬思ったけど…

いいんです。

こんな感じでテーブルが広げてあって、コップが置いてあります。

ここに座って、または立って食べていいスペースなんです!

これもアーケードベーカリーが作ったものです。

カウンターテーブルとか置かれるよりさらにカジュアルな雰囲気が出ますよね。

そして、お店としても、営業終了後はテーブルを折りたためばいいだけで、テーブルや椅子とかをしまう必要もない。

その点もいいですね。

お店自体はこんな感じ。なんか暖かい感じのパン屋さんって印象を受けます。

木の色のせいかな?

ベイカーはブーレイやエイミーズ・ブレッドでも働いた実力のあるロジャー・グラル氏

Roger Gural氏はピザを焼くのが好きで、はじめは生地を買って、自分で具材をのせ焼いていたそうです。

でも、生地が手に入らない時などもあり、自分で生地も作るようになり、作試行錯誤を繰り返しながら気にいるピザ生地を作り出したようです。

そのうち、夜はテレビプロデューサーとして働き、日中に料理学校に通いました。

そこにフランス料理の有名店、「Bouley ブーレイ」のシェフ、デイビッド・ブーレイ氏がやってきた時があり、その時お店でベーカーを探しているとアナウンスされたそうです。

そうなんです、見事にグラルさんはベーカーの仕事をゲットしました!

ブーレイから始まるってすごくないですか?!

そこで一年働いた後、これまたNYCでは有名なエイミーズ・ブレッド(Amy’s Bread)、で働きます。

そのあと、フランスへ行き、主にニースにあるパン屋さんで修行をしたそうです。

その後またNYCに戻ってきて、ブーレイやAmy’sで働き、ブルックリンにあるAlmondine Bakeryのヘッドベーカーを経て、ミシュラン3つ星レストランのシェフ、トーマス・ケラー氏(Thomas Keller)がプロデュースのブション(Bouchon)でヘッドベーカーを務めたとのこと。

すごい経歴ですね。そのあと数年ほど料理学校で講師をしていたそうですが、自分のお店を持ちたいという気持ちが忘れられなかったそうです。

さすが、そんなことを経てお店を構えただけあって、カウンターの向こう側でオーダーを取り、会計をして、パンを渡すという接客をするのが、ロジャー・グラル氏、ご本人がやっていらっしゃいます!!

ちょっと、不愛想?ぶっきらぼうな感じなんですけどね。

小さいお店ではオーナー自ら接客するって、ありますけど…

この方の経歴を見ると、そんなことをしなくてもいいんじゃとおもってしまったり。

まぁ、お客さんの表情が見れるのってまた違うんでしょうね!

ニューヨーカーに絶賛されるパン

まぁ、多くの人気あるパン屋さんはどこもそうだと思いますが、その日に焼いたパンだけをだしています。

ディスプレイされるのは一種類ひとつだけ。

オーダーすると、裏から持ってきてくれます。

作るものは時間によって違うようなので、違う時間に行くと他の種類があるかと思います。

色々とあって悩んじゃうけど、やはり新しいパン屋さんにいったら、シンプルにプレーンのクロワッサン&バゲットでしょう?

バゲットは小さいサイズがあったので、そっちを。

あと、他にも欲しかったので、ブリオッシュということで、シナモンシュガー・ブリオッシュの3つをオーダー。

まずはクロワッサン。

外はパリッと、ふんわりして、中はしっとり。バターの風味もあるけど、脂っこくない。あまい。とっても美味しい。

さすが、人気のパン屋さん、期待どうりの美味しさです。

バゲットですが、えぇ、そのままかぶりつきました。(苦笑)

でも、かぶりついてびっくり。

硬すぎず、ふんわり、でもちゃんとバゲットっぽい。

パンの香りと自然な甘みがとってもいい感じ。

フランスでは普通にバゲット一本をもって、かぶりつく姿を街で見かけると前に聞いたことがありました。

嘘でしょ?と思ったら、実際パリに旅行に行った時にみかけました!

でも、その気持ちすごく分かる。

いくつかふらっとパン屋さんに入りましたが、どのお店もとてもパンが美味しかった。

このバゲットを食べてそのことが急にフラッシュバックしました。

しかし、この3つのうちで一番驚いたのは、シナモンシュガーのブリオッシュ。

見た目がブリオッシュの生地ってより、デニッシュ生地っぽいんですが、そこではなく、シナモンシュガーの部分にびっくり。

なんだろう、アメリカのシナモンシュガーの感じに慣れているから、ここのはすごく「上品」でシナモンが効いているんだけど、強すぎず、優しかった。

パンの生地とお砂糖と全てがいい感じのバランスで、想像していたもののはるか上のレベルでした。

予想外で一番印象が強かったです。

ここは他にも人気のアイテムがあります。そのうちの1つは12〜2時限定のピザ。

フランスパンのお店がピザ?とも思うけど、なにせグラル氏がこの道に進むきっかけになったといってもいいのが、ピザ生地です。

なので、どんなピザなのか、すごく興味がある!

あと、チョコレート・バブカが人気だそう。

念願のトマト・モッツアレラピザ!!

(2019年4月更新)

やっとこさ、平日のランチの時間にアーケード・ベーカリーに行けましたよ!

念願のピザをオーダーしました。

サイズは1つだけ、$10です。

トッピングもいくつかあって、それぞれ$1プラス。

初めてなのでベーシックを味わうべき!と思い、トマト・モッツアレラピザを頼みました。

ナポリピザのような大きさですね。

いわゆるパーソナルサイズと言われるような、直径12インチ、30センチぐらいのサイズです。

オーダーしてから作って焼いてくれるので、8分ぐらい待ちます。

もう箱を開けた瞬間、ほわ~とピザのいい香りが!

チーズがかなり香っています。

とても薄くて、ソースが載っている部分もけっこうパリッてしてます。

ニューヨークのピザはイタリアンな薄いピザが主流ですが、ソースがかかっている部分はもっと、柔らかい?んですよね。

多分、ここの生地が本当に薄い&ソースがそこまで載っていないから、カリッとなるのかな。

その辺で食べるピザはもっとソースや何よりチーズがかなりのってますからね。

ここのは、フレッシュモッツアレラとパルメザンを軽く載せているぐらいです。

そこはやはりパン屋さんだからかな?

生地の味もちゃんと味わってもらえるようにしているのかな。

だって、よくピザとかクラストの部分はイマイチだからって、残したりしますよね。

でも、ここのはもう隅々まで美味しくいただいちゃいました!

ただ、私もNYCで美味しいと言われるピザを結構食べているので、舌が肥えているのか、感動するほどの美味しさではなかったです。

でも、確実に美味しいですし、その辺の適当なピザ屋さんなんかと比べたら失礼なくらい美味しいですよ。

なので、ぜひ機会があったらお試し下さい!

ティラミス・デニッシュ

前に、上に書いたシナモン・ブリオッシュの違うバージョン、レモン・ブリオッシュを食べて、これも美味しかったので、それがあったらな~と思ったんですが、ありませんでした。

代わりに?今回はこちらをトライ。

ティラミス・デニッシュです。

デニッシュのロールにコーヒー生地が一緒に編み込まれていて、クリームをサンド、ココアを少しまぶしてあります。

お味のほうは……?

おぁー、ティラミスっぽい!!(笑)

デザートなデニッシュですね。

フランスパン屋さんに行ったはずなのに、イタリアンっぽいランチ&デザートになってました!!

余談ですが…

私がピザが焼きあがるのを待っている間、お店の方で、1人の人がロジャー・グラル氏にお世話になりました!みたいな挨拶をしているのが聞こえてきました。

ロジャー氏もいつでも戻ってきていいし、連絡してきて!って感じで答えていて。

普通に働いていた人が辞めるのではなく、なんか修行?体験?か、そんな感じでやってきた人じゃないのかな。

料理学校で講師をしていたこともあるロジャー氏なので、接客の時はそんなに愛想がいい方じゃないのに、こう教える人としては優しそう、かつ、親身になって教えていそうな人だな~と感じました。

お店の詳細

Arcade Bakery
220 Church St
New York, NY 10013
(212)227-7895
OPEN: 平日 8:00am-4:00pm 週末はお休み
クレジットカードOK

220 Church St New York, NY 10013
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