フラットアイアンビル近く、クイニーアマンが絶品のChanson (NYC)

ロンドン生まれのシェフ、ローリー・マクドナルド氏(Rory Macdonald)の初のお店

マンハッタンで有名な建物の一つ、フラットアイアンビルからすぐ近くにあるお店、Chansonは比較的新しいです。2017年の春ぐらいにオープンしたのだとか。シェフはロンドンで生まれ、スペインやロンドン、そしてNYCでミシュランに選出されるようなお店で働き歩き、念願の自分のお店をオープンしたそうです。

私はそのエリアを結構頻繁に歩くのですが、お店の前を通ることがそんなになくて、その存在に気が付いたのは約1年後…なんだか店構えがいい感じだったので、惹かれて入っていきました。

店内の様子~ お持ち帰り

まず、ドアを開けて入るとこんな感じ。実際にここに誰かが座って食べるかは別として、なんだか気軽に入ってパンを食べたいなと思わせてくれます。

ちょっとStumptownコーヒーのサインが目立ちすぎな気もしますけどね…

店内は結構明るいモダンなインテリアです。

最近、新しいお店はこういうモダンなイメージで、ガラス張りでオープンキッチン的な造りが多いですね~。

ここで好きなものを選んで買って、帰ることもできますし、この写真の左側には壁沿いにハイチェアがあって気軽に座って食べていくこともオッケーです。

店内の様子~ カフェ:朝食からアフタヌーンティーまで

さらに奥に進むと…

接客してくれるカフェスペースがあります。

朝8時の開店からは朝食メニュー、11時頃にランチ、そして2時ごろからアフタヌーンティーを提供するそう。

まだ一回もここで食べたことがないですが、アフタヌーンティーはすごく興味があります。

なにせシェフがイギリス出身ですからね!

本場のに彼流のアレンジが加わって、きっと満足できるものを提供してくれると思います。

メニューに紅茶と一緒に楽しむ典型的なアフタヌーンティー($28)と、

マカロンなどお菓子が加わって、紅茶ではなくシャンパンと戴くという”Afternoon In Paris” ($48)

というメニューがあるのを見て、どんなのかなって期待しちゃいますよね!

お持ち帰りのところでは、パンにサンドイッチ、ケーキ、全て買えます!

こんな感じのサンドイッチ…とっても美味しそうです!

そして、パンがたくさん…

ベーシックのクロワッサン、定番なチョコやアーモンドクロワッサン。そして、NYCらしい”Everything”クロワッサン。

何がeverythingなんだと思うかもしれませんが、これはベーグルの種類、”everything bagel”に由来しています。

ベーグルはプレーンや、トッピングでケシの実がついていたり、ごまが付いていたりしますよね。

“everything”はそのトッピング全てを混ぜたものの事を指します。

全て乾燥されたものですが、ケシの実、白ごま、黒ごま、ニンニク、オニオン、そして塩がそのスパイスの正体です。

よって、このクロワッサンは、上の全てが混ざったモノをかけたものということです。

これでサンドイッチとか作ったら、それもおいしそうですね♪

生のイチジクを丸々一つのせた、デニッシュ。

デニッシュが甘すぎず良かったです!

そして、ケーキ…キレイなものばかり!!!

美味しそう~~~!

見ているだけで楽しくなっちゃうケーキ達ですね。

こんな感じで説明書きがありました。

見ただけじゃ何か分からないのがあるので、ありがたいですね。

値段は安くはないけど、(きっと)美味しいケーキだろうな~。

汚いパン?!中国や台湾で人気のザンザンバオ(脏脏包)

レジのすぐそばに山積みにされ、かつ名札に中国語が書かれていたので気になり調べました。

すると、中国(上海や香港)で人気が出て、台湾でも人気に火が付いたパンらしい。

直訳すると”dirty dirty bread”だそうで、日本語だと「汚い汚いパン」…!!!

絶対に食べたくないやつですね。罰ゲーム用でしょうか?(笑)

でも、そんなに構える必要はなくて、何が汚いかというと、パンが汚いのではありません。

たっぷり振りかけられたココアに中にはチョコクリームが挟まれていて、綺麗に食べるのが不可能で、手や口を汚してしまうから「汚いパン」という名前になったという話です。

すごく興味がありますね~どうなんだろう、まぁ、ここのだったら美味しいだろうな。

どれだけチョコが入っているのか分かりませんが、このパンそれなりの大きさだったので、カロリーがすごいことになるかと!

チョコって気分ではなかったので、パスしました…いつかトライしてみたいですね。

しかし、なぜにアジアで人気なものをここで作っているんでしょうか…?!

Chansonの一押しアイテム、クイニーアマン!

ここのお店のイチオシである、クイニーアマン。

NYCには数多くのフランスパンのベーカリーがありますが、クイニーアマンはそこまでメジャーではありません。

最近は、こうやって見かけることが増えてきましたが、前は全然見かけなかったです。

クイニーアマン好きなので、私はすごく嬉しいんですが…

ここのクイニーアマンは間違いなく今までアメリカで食べたので1番です!!!!

バルサザールや、DKAと名付けてまで売り出しているドミニク・アンセル(クロナッツで有名&日本にも出店した)のものより、断然上です。

これ、プレーンを切ったところですが…底についたカラメル部分、見て下さい!

とってもいい加減のカラメルなんです。

べっとりや歯に着く感じではなく、どちらかと言ったらパリッて感じで。

そして、パンの生地と砂糖が混ざった感じのバランスが絶妙。

もちろん、バターの風味や小麦粉の甘さとかを失っていないし。

本当に美味しいです!!

種類がいくつかあって、大好きなピスタチオが使われているのがあったので、そっちもトライ。

クリームが上から注入されている感じですね。

もちろん美味しいのですが、まぁ、そこまで大きな感動は無かったです。

多分、プレーンの衝撃度がすごくて、そっちに気持ちが全部持っていかれたってのもあるかも。

いやいやいや、本当にこのクイニーアマンは驚きました。

とっても私の好きな、思い出の味でした。

(20年ぐらい前に新宿伊勢丹に入っていたフレンチベーカリーで買ったクイニーアマンがめっちゃ美味しくて…それが私の思い出の味です…。すみません、フランスとかじゃなくて…苦笑)

夜はデザートバー

この記事を書くので調べていて知ったのが、Chansonは夜に地下の部屋で予約制(定員16名)のデザートバーをやっているということ!

NYCも色んな食べ物やレストランがありますが、デザートバーと言えば、Chikaliciousとドミニク・アンセルのキッチン2階にある予約が難しい完全予約制のU.P.ぐらいでしょうか。

前からずっとChikaliciousに行ってみたいと思っていて行けていないんですが、そっか、ここChansonのにすごく行ってみたいですね!!

どうやらこの部屋はその昔アメリカで禁酒法が施行されている時に酒を密売していたスピークイージーだったり、ギャンブルの育成に使われたりしたそうで、歴史を感じることが出来る場所なようです。

きっとその雰囲気をあまり壊さないように内装をデザインしたのでしょうが、写真でみるととても雰囲気があって素敵です。

https://www.grubstreet.com/2017/09/patisserie-chansons-dessert-bar-opens-nyc.html

英語の記事ですが、その部屋の様子や提供されるテイスティングメニューのデザートの写真を見ることが出来ます。

お店の詳細

Chanson
20 W 23rd St
New York, NY 10010
(929)423-8880
OPEN: 月~金 8:00am-9:00pm
土 9:00am-8:00pm
日 10:00pm-6:00pm
クレジットカードOK
お手洗いあり

20 W 23rd St New York, NY 10010